タクシー運転手を目指す人の中には、未経験でもなれるのかと気になる方もいるでしょう。結論から言うと、タクシー運転手の業界では未経験でもタクシー運転手に慣れる支援が充実しており、未経験でもなれます。
そこで今回は、タクシー運転手になるのに必要な流れや手順、タクシー会社を選ぶ際のポイントなどについてご紹介します。タクシー運転手を目指している方はぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
タクシー運転手に必要な条件・資格とは
タクシー運転手は人を目的地まで載せていく仕事ですので、普通自動車第二種運転免許の取得や地理試験の合格が必要です。そこでここでは、タクシー運転手に必要な普通自動車第二種運転免許について詳しくご紹介します。
普通自動車第二種運転免許とは
タクシー運転手になるには普通自動車第二種運転免許の取得が必要となります。そもそも普通自動車免許とは、日本の道路（公道）で普通自動車などを運転出来ることを証明するものです。
普通自動車免許には、第一種免許（普通自動車第一種運転免許）と第二種免許（普通自動車第二種運転免許）の2種類があり、第一種免許は公道を自動車などで走行するために必要な運転免許で、第二種免許は公道を使い営利目的で旅客を運送するために必要となる運転免許です。
具体的に、バス、タクシー、ハイヤー、運転代行など、自動車に旅客を乗せて対価を得る仕事をするには、第二種免許が必要となります。 第二種免許を取得するには、第一種免許の取得期間（運転経歴）が通算3年以上ある必要があります。
普通自転車第二種運転免許の取得に必要な要件
普通自動車第二種運転免許の取得には、「満21歳以上」「第一種運転免許取得後、運転歴が3年以上経過している」「視力が両目0.８、片目0.5以上ある」「信号の3色が判断できる」「基本的な日本語の読み書きができ、理解できる」「運転の際に、支障を及ぼす身体障害がない」「10メートル離れたところでも、90デシベルの警音器が聞こえる」ことが条件となります。
普通免許を所有している場合は最短で学科19時間、技能21時間の教習を受け、約20日程度で取得ができ、また合宿免許を利用するのであれば最短で8日間から取得ができるといわれています。
しかし2022年からは通常、普通自動車第二種運転免許の取得年齢は満21歳以上のところ、受験資格年齢の引き下げ特例が開始され、取得年齢は19歳以上、普通免許取得から1年で試験を受けられるようになりました。ただし、特例の適用を受ける場合には7時限以上の受験資格特例教習を受ける必要があるので注意が必要です。
東京都・神奈川県・大阪府の一部では地理試験の合格が必要になるケースも
東京都・神奈川県・大阪府の一部エリアでは、タクシー運転手になるために普通自動車第二種運転免許の取得とともに「地理試験」の合格が必要となるケースがあります。
上記の試験は「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」で、指定エリアの地理やタクシー事業に関する法令や安全、接遇に関する知識を問われるものとなっています。主要な道路や施設、乗降地までの経路、道路交通法や事故時の対処などが出題され、各地のタクシーセンターで受験できます。
※以前はタクシー乗務員の取得要項として、東京都・大阪府・神奈川県で「2種免許取得、および地理試験への合格が必要である」となっていましたが、2024年2月29日付けで地理試験の廃止が決まりました。（参考元：https://www.tokyo-tc.or.jp/driver/geography.html）
※福岡では効果測定に変更になりました。(参考元：https://www.taxi-fukcty.or.jp/2024/03/04/%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/)
タクシー運転手になるための手順・流れ
タクシー運転手になるためには第二種免許の取得と地理試験の受験が必要となります。独学で進めるのもひとつですが、必要以上に時間や費用が掛かるおそれもあります。
そこでここでは、タクシー運転手になるための効率的な手順や一般的な流れについてご紹介します。
普通第二種運転免許取得制度のあるタクシー会社に応募
普通自動車第二種運転免許は一発試験ができますが、合格率は約10％とかなり難易度が高いのがネックですので、一般的には教習所で学ぶのが望ましいといわれています。教習所以外には、普通自動車第二種運転免許取得のスキルアップサポート・金銭的サポートのあるタクシー会社への応募がおすすめです。
普通自動車第二種運転免許取得のスキルアップサポートがあるタクシー会社への応募は、金銭的・スキルアップのサポートが得られるといったメリットがあります。
ほかにも、支援内容には免許取得費用や研修期間中の給与支給、地理試験や運転スキルのサポートなどが含まれている会社もあります。さらにタクシー運転手として働くまでの就職活動を省略できるといった点もうれしいポイントです。
ただしタクシー会社の金銭的支援の中には、すべての費用を会社で負担してくれる「返済義務なし」の場合と、あくまでも貸与で「返済義務がある」など条件があるケースがあるため注意しなければいけません。事前に支援制度の内容についてチェックしておくことが求められます。
普通第二種運転免許取得
タクシー会社に採用されたら、普通自動車第二種運転免許取得の準備を進めます。通常は提携する教習所で合宿形式の教習を受け、最短8～10日で技能試験を受けて卒業証明書を取得するのが一般的です。
ただし学科試験と技能試験は第一種運転免許よりも難しいため、何度か試験を受け直す必要があるため、通常よりも取得までの期間が長くなるケースもあります。
地理試験の合格※制度変更あり
先にも述べたように、東京都、神奈川県、大阪府の一部のエリアでは普通自動車第二種免許を取得したら、地理試験の受験をしなければいけません。もちろん該当の地域以外で勤務する場合は不要なので、そのままタクシー会社の研修を受けることになります。
地理試験は、各地にあるタクシーセンターで行われ、タクシー運転手に欠かせない運転技術や接客に関する知識が問われます。また会社によっては、未経験でもチャレンジしやすいように、地理試験対策の研修が行われるといった会社もあります。
※以前はタクシー乗務員の取得要項として、東京都・大阪府・神奈川県で「2種免許取得、および地理試験への合格が必要である」となっていましたが、2024年2月29日付けで地理試験の廃止が決まりました。（参考元：https://www.tokyo-tc.or.jp/driver/geography.html）
※福岡では効果測定に変更になりました。(参考元：https://www.taxi-fukcty.or.jp/2024/03/04/%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/)
タクシー会社の研修を受講
タクシー運転手に必要な資格を取得したら、実際に活躍するために必要な研修を受けます。入社するタクシー会社にもよりますが、具体的には接客マナー・運転に関する法令・車内機器の使い方・営業方法・教習者での実技訓練などが挙げられます。
ほかにも万が一のトラブルへの対処法についてベテランタクシー運転手の先輩から教えてもらいます。
タクシー運転手として働く
タクシー運転手として必要な資格や研修がすべて終われば、実際にタクシー運転手としてはたらきはじめます。もし免許取得のサポートがある会社の場合、入社からデビューまでは1ヶ月程度といわれています。
また免許取得に時間がかかったり地理試験の合格が必要な場合、1ヶ月よりも長くかかることもあります。
タクシー会社を選ぶ際のポイント
タクシー運転手の働き方には大きく分けて、昼日勤、夜日勤、隔日勤務の3つのパターンがあるので、タクシー会社を選ぶ際はチェックしておく必要があります。昼日勤は一般的なサラリーマンと同じような働き方で、週休2日制で夕方には帰宅できるので家庭やプライベートを充実させたい人におすすめです。
一方、夜日勤は夕方からの勤務で、朝が苦手な人に適していますが、深夜までの勤務となるためトラブルが懸念されます。しかし割増料金で収入が増えるメリットもあります。また隔日勤務は特別な勤務スタイルで1回の勤務が長い代わりに、勤務明けには休息を取ることができるため、体力がある人に向いています。
タクシー会社によっては上記の3つの働き方に対応してないところや、はじめから決まっており選択肢が限られているケースもあるので注意が必要です。
ほかにも歩合制の場合だと、営業エリアが稼ぎやすいところかどうかも重要なポイントとなります。稼ぎやすいエリアの担当になればその分、より効率的に稼げるメリットがあるので人が多いエリアかどうかも見ておくことをおすすめします。
タクシードライバーに向いている人はどんな人だと思いますか？Webでアンケート
ここまでタクシー運転手になるまでの条件や流れなどを紹介してきました。いざタクシー運転手に転身してみても続けられるか不安な方も多いのではないでしょうか。
そこで、実際タクシー運転手はどんな人が向いているのかをWebアンケートで調査してみました。Webアンケートの結果を一緒に見ていきましょう。
一番票を獲得したのは、『運転技術に自身がある』で33%でした。運転技術がメインスキルとなりますのでこれは必要なスキルでしょう。運転の上手さだけでなく地理の熟知もこちらに含まれるのではないでしょうか。
2番目に多かったのが、『乗客への気遣いができる』で31%でした。運転手はサービス業の一つです。快適に利用してもらうためにも接客の技術は必要と言えるでしょう。
次に多かったのは、『ストレス耐性が高い』で19%でした。タクシー運転手をしていると性別や年齢、性格など様々な人と接点を持つこととなります。良い乗客もいれば、時には態度の悪い乗客も乗車することがあります。そのためストレスが溜まることも多い職種といえます。ストレス耐性は高い方は向いているといえます。
いかがでしたでしょうか。未経験でもこんな特徴のある人はタクシードライバーとしての素質があるといえます。こちらの結果を参考にタクシー運転手を目指していきましょう。
タクシー運転手としてデビューしよう！
今回は、タクシー運転手になるのに必要な流れや手順、タクシー会社を選ぶ際のポイントなどについてご紹介してきました。タクシー運転手になるには、普通自動車第二種運転免許が必要であり、働く場所によっては地理試験の合格も必要となるため自分が働きたいエリアが対象化を見極めることが大事です。
資格取得の支援サポートがあれば、タクシー運転手としてスムーズにデビューできるのでぜひ挑戦してみてください。
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福岡市でおすすめのタクシー会社7選！
