タクシードライバーの1日の流れとは？勤務形態についても解説

過去にタクシーを利用した経験がある方は大勢いらっしゃるかと思います。とはいえ、タクシードライバーはただ利用客を乗せて、目的地に届けるだけではありません。実はタクシードライバーの業務は、さまざまな業務をこなしながら働くものです。今回は、そんなタクシードライバーの勤務形態や1日の流れなどを紹介します。

タクシードライバーの勤務形態とは

まず、タクシードライバーの勤務形態について解説します。タクシードライバーにはさまざまな勤務形態が存在しています。夜中などにも利用する利用客は多いため、基本的に24時間タクシーは営業しており、いくつかの勤務形態にわけて、多くの人が働いています。下記では、そんなさまざまな勤務形態を紹介します。

昼日勤

昼日勤は、昼間に働くシフトになっており、一般のサラリーマンの方と大差ない勤務時間なのが特徴です。主に8時〜17時までなどのケースが多く、月の稼働日数は22日〜24日となっています。昼日勤は夜勤がないので、生活のリズムが整いやすく働きやすいと感じる方も多く、主婦などにもおすすめの勤務形態です。

夜日勤

夜日勤は、夜に働く勤務形態となっていて、昼日勤とは真逆のシフトです。夜勤ということもあり、生活リズムが崩れてしまいやすい反面、昼日勤よりも稼ぎやすいというのが大きな特徴となっています。その理由として夜日勤の場合、深夜に利用客を乗せると料金が割り増しになるので、昼日勤の方よりも稼げる可能性が高いということになります。勤務時間は夕方〜早朝までというパターンが一般的です。

隔日勤務

最後に紹介する勤務形態は隔日勤務です。こちらは、タクシードライバーの主流となっており、多くのタクシー会社がこの隔日勤務を採用しています。隔日勤務は勤務時間が非常に長いのが特徴となっていて、その勤務時間はおよそ20時間ほどといわれています。そのため、1日働いて1日休むような形になるケースが多いです。稼働日数は月に11日〜13日ほどとなっています。

タクシードライバーの1日の流れ

次はタクシードライバーの1日の流れについてです。タクシードライバーはただ利用客を乗せるだけでなく、さまざまな業務を行っています。下記でその業務と流れを具体的に紹介します。

出社

出社して、最初に実施することはアルコールチェックです。ここでアルコール反応がでてしまうと、その日の仕事ができなくなるので、タクシードライバーにとっては非常に重要な項目です。

車両点検と点呼

車両点検は利用客の命を預かるということもあり、入念に実施します。点検終了後は点呼です。あいさつなどの声出しをして、営業モードに気持ちを切り替えます。

仕事開始

点呼が終われば、仕事の始まりです。ポイントとしては、ただ車を走らせるだけでなく、どの時間帯に、どこの場所に利用客が集まりやすいかなどを考えながら、営業していけば、収入アップにつながっていくので、常に考えながら行動するというのを意識して取り組みましょう。

深夜割り増し（午後11時〜）

深夜になれば、料金が割り増しになり、稼ぎどきになります。飲み会終わりや終電を逃した方などをターゲットにしていけば、効率よく稼げるようになるでしょう。

洗車

洗車もタクシードライバーとして、忘れてはならない業務のひとつです。利用客も汚れている車よりピカピカできれいな車のほうが乗りたくなるはずなので、しっかり洗車して、1日の汚れを落としましょう。また、その時に車内の掃除も忘れずに実施しましょう。灰皿やガラス、シートなど細部までしっかりと掃除することが重要です。

帰庫・1日の処理

車庫に戻り、走行距離などを記録します。その後、アルコールチェックをもう一度実施します。そして最後に未収書を処理して、無事計算が合えば、1日の業務はすべて終了となります。

タクシードライバーになるメリット・デメリット

最後にタクシードライバーになるメリット、デメリットについて解説します。タクシードライバーに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

まずメリットとしては、本人のやる気次第で収入アップが期待できるという点です。タクシードライバーは出来高制が多いため、仕事をすればするほど収入が上がり、営業力が身に付いてくれば、効率よく稼ぐことができます。また、タクシードライバーは30代や40代など、ある程度年齢を重ねた方でも転職しやすい職業なので、何歳になっても目指しやすいというのもメリットといえるでしょう。

デメリット

デメリットは事故のリスクがあるという点です。常に運転しているため、一般の方よりも運転時間が長い分、事故に遭うリスクが高くなります。また、拘束時間が長いというのもデメリットです。勤務時間が平均12時間以上というパターンが多いため、体力的に疲れてしまう方もいます。

まとめ

今回はタクシードライバーの勤務形態やタクシードライバーになるメリット、デメリットなどを中心に解説しました。タクシードライバーは会社によって待遇などが変わってくるので、しっかりと会社選びをすることが仕事していくうえで重要です。サポート体制がしっかりしていて、社員を大切に思ってくれる会社を選んで、自分らしい働き方を見つけましょう。